あおぞら眼科ワンポイントレッスン|緑内障について

浅前房(せんぜんぼう)

浅前房(せんぜんぼう)
(閉塞隅角緑内障発作を生じやすい目の形)

眼球の中の水の流れ
眼球の中には房水(ぼうすい)という透明な液体が入っています。 
房水は毛様体(もうようたい)で作られ瞳孔(どうこう)を通って、隅角(ぐうかく)にある排水口からシュレム管へと流れるか、もしくは隅角から毛様体の方へ流れます(図の矢印参照)。


緑内障になりやすい眼のかたち

房水の通り道であるこの隅角がもともと狭い方がいます。(浅前房とよばれます。) 若い頃から遠くが良く見えていた方、遠視の眼鏡をかけている方、そして60歳以上の女性に比較的多くみられます。 このような眼の方は房水の通り道が閉塞することがあります。 房水の排水路が閉じてしまうと、目の中に水分が過剰に貯留し、眼圧(眼の内圧)が非常に上昇します。 これを閉塞隅角緑内障発作と言います。 ほとんどの場合片眼で起こります。 実際に緑内障発作を生じる可能性は浅前房の方でもまれなことです。 しかしながらひとたび発作が起きてしまうと、自然に改善することは少なく、早期に眼科での適切な治療が必要になります。 発作を生じると眼圧が急激に上昇して眼が重く感じたり、頭痛を感じたり、見え方が悪くなったりします。 発作を生じた眼は少し充血していて、瞳が少し開いていることが多いです。 こうした症状を自覚した場合は緑内障発作の可能性を考えて、できるだけ早く眼科を受診する必要があります。(夜間や休日でも救急センターに相談して受診することをお勧めします。)

緑内障を予防するために

上記のような症状を起こさないようにするために、①目薬による予防、もしくは②レーザーによる予防をします。
また、白内障がある場合には白内障の手術をすることで発作は防げます。

  1. ① 目薬による予防
サンピロ(ピロカルピン)という目薬を1日1回寝る前に使うことで房水を流れやすくして、シュレム管へ行く房水の量を増やします。 この目薬はさした後瞳が小さくなり、見え方が暗くなるため、就寝前にさします。
  1. ② レーザーによる予防
レーザーで虹彩(こうさい)のすみの方にごくごく小さな穴を開けて房水の流れ道を作ります。目薬の麻酔をして、眼の上にレンズをのせた状態で行います。外来にて10分程でできる治療です。

日常生活について

この病気は日常生活での制限は特にありませんが、薄暗い部屋に長時間いると発作を生じやすいといわれています。 テレビ、読書など目を使うことは問題ありません。
浅前房の程度により、点眼治療を開始するか、レーザー治療の必要があるかを判断いたします。
定期的に診察を受け、点眼薬が処方された場合には指示通りの目薬さして下さい。
予防的な点眼をしたり、レーザーで予防をすると、緑内障発作はまず生じませんが、万が一発作を思わせる症状を自覚した場合は、速やかに眼科を受診して下さい。